【新製品】富山産業 崩壊試験器 NT-210/410
概要
錠剤・カプセル等の固形製剤は、経口投与されると、まず、胃・腸等の消化管内でばらばらに“崩壊”することで表面積が拡大し、その後の溶出・溶解を加速させます。
崩壊試験法とは、これらの製剤が定められた条件で規定時間内に崩壊するかどうかを評価するための試験であり、日本薬局方等に規定されています。医薬品における製剤設計・品質管理に加え、近年は、サプリメント等の健康食品においても広く実施されています。
富山産業製崩壊試験器NT-210(2連式)/410(4連式)は、崩壊試験の現場において求められるニーズを捉え、視認性や使い勝手を追求しつつ、実績に基づく高い信頼性を備えたモデルです。
(6連式NT-600は従来モデル)
特長
- バスケット上下運動の変速機構
- ・日本薬局方の規定による毎分30往復の速度のほか、毎分1~99往復の範囲で、任意の速度を設定することができます。
- ・製剤設計時の検討や、特殊な条件などにおける幅広い試験実施をサポートします。
- 確実な試験時間の管理(※1)
- バスケットごとに設置された視認性の良い個別のアワーメーターで、試験の経過時間をそれぞれ表示します。
アワーメーターは、懸垂桿を下ろす・引き上げる操作に連動して、カウント動作・中断を自動で行うため、正確な試験時間の管理が可能です。
また、恒温水槽の加温、バスケットの上下運動を操作する正面の操作パネルは、LEDスイッチと整理された分かりやすい表示により、装置の状態がひと目でわかる視認性、高い操作性を備えます。
- ワンタッチ分解のバスケット(※2)
- 試験後のバスケットにおいては、ガラス管やメッシュ等にこびり付いた試料の残留物や剤皮の断片などを除去する手間が必要です。
標準付属品の「イージーケア・バスケット」は、上部のダイヤルを回すだけで、ガラス管・メッシュを簡単に着脱することができるため、試験後の清掃・乾燥が容易です。
- 使い勝手の向上(※2)
- 水槽蓋により、長時間の運転でも槽内の水の蒸発を抑制することができます。
また、通常より長時間試験を実施する場合、ビーカー内の試験液蒸発を抑制するためのビーカー蓋をオプション追加することも可能です(※3)。
さらに、試験後のバスケットを取外して運ぶ際の受け皿となるバスケットトレイにより、液垂れによる試験ラボ環境の汚染を防ぎます。 - ブラック恒温水槽(※2)
- 目視により判定を行う崩壊試験においては、試験中においても、ビーカー内での試料崩壊の様子が観察しやすいことが求められます。
ブラック恒温水槽は、視認性を向上させつつ、優れた耐食性・防汚性を発揮します。
また、傷のつきにくいガラス窓により、長期にわたりクリアな視認性を確保します。
※1 NT-600はデザインが異なります
※2 NT-210/410のみ
※3 オプション品となります
チラシ・お見積りなどは、当社までお気軽にお問合せください。
詳細
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