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【新製品】島津製作所/新薬・新素材開発を支援

LCMS-9050

世界最速の正負イオン同時測定可能なQ-TOF型質量分析計
高速液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-9050」を発売!

  

Accelerate Discovery

LCMS-9050は、島津製作所のLCMSシリーズで培われた技術を継承し、最高クラスの質量精度を実現したQ-TOF型質量分析計です。質量分離部の電圧切替を高速化したことで、正イオンと負イオンの同時測定を可能にしました。正負イオン双方の測定は、1つのサンプルから得られる情報量が増えてデータ信頼性が向上するため、製薬の新薬開発や化学の新素材開発用途で必要とされています。本製品では正負イオン双方を測定した場合の分析時間が競合比最速、従来比半分になります。

また、ヒーターや温度センサーの配置最適化により質量校正の頻度を抑えつつ、信頼性の高いデータを取得できます。分解能は従来比1.5倍に向上しました。加えて、当社の有する幅広いラインナップの装置と組み合わせて、用途に応じた装置構成にすることが可能です。

世界トップクラスの安定した高速極性切替と島津が誇る多彩なラインナップの装置と組み合わせて、用途に応じた装置構成にすることが可能です。顧客ごとのニーズに合わせた使い方を、製薬の新薬開発や化学の新素材開発用途に提供していきます。

※あらかじめ質量の分かっているサンプルを分析して、検出された信号から質量数を算出する際の補正要否やその程度を決定すること。日本質量分析学会は「質量較正」との表記を推奨。

  

新製品の特長

1. 安定した質量精度 -Trusted mass accuracy-
Q-TOF型MSには、測定精度の安定性、つまり室温などが変化してもデータが変動しないことが求められます。LCMS-9050は、LCMSシリーズから継承した島津独自の特許技術により、優れた質量精度を実現します。高精度温度コントロールシステムが外的要因による精密質量変化を抑制するため、質量較正を意識することなく精密質量を測定できます。
2. アプリケーションの可能性を開く正負極性切替 -Ultra-stable polarity switching-
MSの質量分離部では、正負それぞれのイオン測定に必要な電圧が異なるため、両極性の電圧を安定的にコントロールする技術が必要です。LCMS-9050は、優れた質量精度を基盤として新たな独自技術を融合させることで、世界トップクラスの安定した正負極性切替を実現しました。また、正負イオンの同時測定を実現により、信頼性の高いデータが競合比最速かつ従来の半分の時間で取得できます。これまでのTOF分析の常識を打ち破る新技術により、まだ見ぬアプリケーションへの挑戦を可能にします。
3. 多様なニーズへ柔軟に対応できる拡張性 -Truly versatile with flexible extensions-
島津が誇る技術を結集し、多彩なオプションラインナップをご用意しました。いずれのオプションユニットも、島津Q-TOFと簡単に組み合わせたり、交換したりすることができます。基本の分析にプラスすることで、質量分析の世界がさらに広がります。
  
  

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