テクノスクエア

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「物性試験(引張試験)」と「外観品質評価(色と光沢)」によるCNF樹脂複合材料の複合評価

「物性試験(引張試験)」と「外観品質評価(色と光沢)」でCNF樹脂複合材料の複合評価が可能です。

海洋汚染の防止(SDGsゴール14)や、限りある資源の効率的な利用(SDGsゴール12)が、国連の開発目標として定められるなか、天然由来成分であるセルロースファイバー(CNF)がプラスチック量の削減の面から注目を集めています。
また、理論上鉄鋼の1/5の軽さで5倍の「強度」と、高い比強度を有し、樹脂やゴムとの複合材料とすることで従来材料以上の特性を実現できるため、炭素繊維に続く新素材として実用化も進んでいます。
一方、CNFは木材由来の素材であり、加熱すると黄色~こげ茶色に「変色」します。耐候性試験においては「色差」と「光沢保持率」の評価も必要です。この複合材料を意匠製品に使用する場合には「外観品質」評価も重要になります。CNF樹脂複合材料の「強度」試験の際、「外観品質」評価を実施することで、より製品価値を高めることが可能です。

「物性試験(引張試験)」
精密万能試験機AGS-Xおよび高速衝撃試験機HITS-TXを使用して,様々な試験速度(ひずみ速度0.0001~100/s)における高密度ポリエチレン(HDPE)とCNF10%強化HDPE(CNF10%/HDPE)の引張強さを評価しました。
下図にHDPE,CNF10%/HDPEのそれぞれのひずみ速度における応力-変位線図を示します。いずれの材料とも試験速度が低速ほど引張強さは低く,高速ほど引張強さが高くなっていることが分かりました。
物性試験(引張試験)
「外観品質評価(色と光沢)」
樹脂にCNFを混合して成形した複合材においては、加熱による「色」変化や、「光沢」変化を調べるため「外観品質」評価が必要になります。
例えば、樹脂のみの場合や樹脂とCNF混合の場合、耐光剤や顔料などの添加剤を混合した場合の耐候性試験による比較検証などです。
分光測色計CM-26dGでは、黄色度を含めた「色」だけではなく、「光沢」も同時に測定することができ、「外観品質」評価の業務効率化に貢献できます。

分光測色計 CM-26dG

分光測色計 CM-26dG

異物解析における前処理と赤外分光分析

SSW Power Promotion

「NANOCUT R(ライカバイオシステムズ)× FT-IR(島津製作所)異物解析・不良解析のスタンダード」

異物解析・不良解析を精度高く効率的に行うポイントは、分析前の試料前処理が重要ですが、形状や硬さ、材質などが多岐にわたる工業系試料では、切片や断面作製に苦労するケースも多くなります。ライカバイオシステムズの工業用回転式ミクロトームNANOCUT Rは、誰でも簡単に使うことができ再現性と精度の高い前処理を行うことが可能です。作業効率アップに加え、切削クオリティーが向上することでFT-IRでの分析がとてもスムーズになります。

異物の確認 > サンプル採取 > 前処理:切削・断面出し > 分 析
ライカマイクロシステムズ
実体顕微鏡 M205 C
ライカバイオシステムズ
全自動回転式ミクロトーム
HistoCore NANOCUT R
島津製作所
フーリエ変換赤外分光光度計 IRXross
赤外顕微鏡 AIMsight
ライカマイクロシステムズ ライカバイオシステムズ 島津製作所
作動距離61.5mmを確保しながら最大160倍の拡大観察。FusionOptics技術による深い焦点深度でピント合わせもらくらく。 硬いものを繰り返し切削する産業用途で求められる「装置の頑丈さ」「切削パワー」「精度」を証明済み。豊富なパーツとナイフバリエーションで幅広い試料に対応できます。 不良解析の一連の作業をより簡単に素早く行えるよう自動化。
この1台に不良解析のノウハウのすべてを集約し、分析者を強力にサポート。

蛍光X線分析におけるロケーションの拡大

SSW Power Promotion

「サンプルを持ってきて測るのは島津EDX サンプルへ行って測るのはオリンパスVANTA」

●据置型
高精度で詳細な分析が可能。
でも、非破壊が条件であったり、装置を現場へ移動させることが困難…
●ハンドヘルド型
詳細分析をかける前のスクリーニングや現場で非破壊検査の数をこなせる。
でも、大気中で測定するため大気中に含まれるN,Cといった元素が測定が不可能…

それぞれの特長を組み合わせることであらゆる試料の分析が可能になり、異物解析やRoHS/ELV指令などの環境規制対応、文化財の調査などにおいて、分析時間の効率化を実現することができます。

島津製作所
EDX-7200

高精度で詳細な分析が可能

島津製作所 EDX-7200

電子冷却方式の高性能半導体検出器を搭載し、ランニングコストの低減とメンテナンス性の向上を図るとともに、従来機を上回る感度、スループット、分解能を実現しました。軽元素分析に有効な真空ユニットや連続分析に有効なターレットユニットなどのオプション機能も充実しています。

オリンパス
VANTA

詳細分析前のスクリーニング
非破壊で数をこなせる

オリンパス VANTA

独自のアルゴリズムにより直感的に使用でき、Mg~Uまでの固体・液体、粉体問わず特定した元素の定量分析やRoHs検査・鋼種判定・有害物質などの検査、文化財の調査が可能です。

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