メタボロミクス

ゲノム(enome)が細胞内の全遺伝子(gene+ome)を指すように、メタボローム(metabolome)は細胞内の酵素蛋白質が産生する全代謝物質(metabolite+ome)を指します。ゲノミクス(genomics)がゲノムの解析を指すように、メタボロミクス(metabolomics)はメタボロームの網羅的な解析を指します。
細胞内には実に多種多様な代謝物質が存在します。その解析を一斉に効率よく行う手法には、質量分析やNMRなどの機器分析手法があります。

1. 島津製作所 高速液体クロマトグラフ質量分析計

プロダクトラインナップ

高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-9030
高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-9030

LCMS-9030 は,LCMS-8000シリーズで培われた技術と島津TOFの新技術が融合して誕生した「Q-TOF型質量分析計」です。シンプルな操作だけで容易に、精度、感度、分解能を兼ね備えた納得のデータが得られます。島津LCMSシリーズにLCMS-9030が加わり、島津LCMSの新たな挑戦が始まります。

超高速トリプル四重極型質量分析計 LCMS-8060NX

新開発のフォーカス電極によりイオンのみを効率よく質量分析計内部に導入できます。
夾雑成分は除去されるので、汚れによる影響が少なく、安定した分析が可能です。

超高速トリプル四重極型質量分析計 LCMS-8050

さらなる【高感度×高速】の領域へ
LCMS-8050が発揮する高いパフォーマンスが、これまでの常識を覆す【高感度×高速】分析を実現。分析データの信頼性確保、ラボの生産性向上をサポートします。

超高速トリプル四重極型質量分析計 LCMS-8045

食の安全や環境分野における定量分析に最適な感度と堅牢性、そして高いコストパフォーマンスを兼ね備えた新モデルです。加熱アシストガスESIブローブの搭載により感度向上し、ミドルレンジにおけるクラス最高感度を達成しました。

超高速トリプル四重極型質量分析計 LCMS-8040

LCMS-8040の開発では、高感度化の際にLCMS-8030で実現した高速性を一切犠牲にしていません。新規開発したUSsweeper®コリジョンセル技術と、島津製作所が保有する高精度四重極ロッドの加工技術および高圧電源の開発技術の融合が実現した、超高速MRM測定が可能です。

超高速トリプル四重極型質量分析計 LCMS-2020

LCMS-2020は、UHPLCに対応し、これまでのHPLC分析をより速く、より確実にし、ラボの生産性を飛躍的に向上させます。

2. 島津製作所 ガスクロマトグラフ質量分析計

プロダクトラインナップ

トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計 GCMS-TQ8050 NX
トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計 GCMS-TQ8050 NX

GCMS-TQ8050には、新たな高効率検出器と3つのノイズ低減技術が採用されており、フェムトグラムオーダーでの定量分析が可能となりました。また、堅牢性と安定性を高め、極微量分析での信頼性を革新的に向上させます。

トリプル四重極型質量分析計 GCMS-TQ8040 NX

優れた生産性を実現する「Smart Productivity」、メソッド作成をサポートする「Smart Operation」、高感度・高速分析を可能にする「Smart Performance」。3つのSmart技術が,想像をも遥かに超えるハイパフォーマンスを発揮します。

ガスクロマトグラフ質量分析計 GCMS-QP2020 NX

極微量化合物のモニタリング、高機能素材や化成品の開発評価を行うための高性能な機能を備えた装置です。解析ソフトウェア、データベースや試料導入装置も充実しており、ラボの能力を最大限に引き出します。

3. 島津製作所 マルチディメンジョンGCシステム

島津製作所 マルチディメンジョンGCシステム

島津製作所 マルチディメンジョナルGCシステム

本システムは、複雑なマトリックスから目的成分を高分離し、精度向上と時短を目指すシステムです。

複雑な成分のマトリクスの分析は、分離能の優れたキャピラリカラムを用いるのが一般的ですが、メタボロミクスなどのように高分解能のキャピラリカラムを用いても目的成分を共存する成分から完全に分離できない場合があります。このような多数の混合成分を含んだ試料の分離には、分離特性の異なる複数のキャピラリカラムを直列に接続し、目的成分を差圧を利用した流路切換により分離を行うマルチディメンジョナルGCが用いられています。

本システムは複数成分についての高分離と、簡単な操作性、および良好な再設定性を実現したマルチディメンジョナルGCシステムです。

4. 核磁気共鳴装置 日本電子株式会社

核磁気共鳴装置 日本電子株式会社
核磁気共鳴装置 日本電子株式会社

NMRでのメタボローム解析というのは、尿や血液をそのままサンプリングして1HのNMRを測定し、その中に含まれている成分の定量を行うことが主となっています。NMRとしては左程難しい方法ではないのですが、より精密な定量性を求めるなどハードウェアに高級な性能が求められます。

5. 関連情報

インフォコム 多変量解析ソフトSIMCA-P
インフォコム 多変量解析ソフトSIMCA-P

NMRでのメタボローム解析というのは、尿や血液をそのままサンプリングして1HのNMRを測定し、その中に含まれている成分の定量を行うことが主となっています。NMRとしては左程難しい方法ではないのですが、より精密な定量性を求めるなどハードウェアに高級な性能が求められます。

Top of This Page